17.「密教を書であらわす」
「真言七祖像・善無畏」―梵号―
東寺蔵
「応天門額」

「力」
17 「密教を書であらわす」(『書道研究』28号。美術新聞社、1989・9刊。A5−12p. 口絵16p. 780円)
空海が生涯を通じ、書で最も表したいと追い求めた世界は、決して、代表作ともてはやさ れる「風信帖」でも「灌頂記」でもない。書で密教を表すこと、そこに尽きる。そのために研究、開発されたのが空海の破体・雑体書法であると推論したもの。口絵には「中寿帖」の写真と「空海の雑体書」を図示した。


18.「風信帖と王羲之の書法」
「忽披帖」― 一披過此法/因還信―
東寺蔵
<風信帖と王羲之・顔真卿との同字比較>
18 「風信帖と王羲之の書法」(『墨』 104号。芸術新聞社、1993・10刊。B4−8p. 2300円)
空海は王羲之を学んで書法形成した。「風信帖」三通と王羲之・顔真卿・孫過庭の同字を比較し、その書法を分析したもの。