悠久4000年の書の歴史を彷徨、軒に達する本を出し続け、その過程で空海、王羲之、顔眞卿、良寛に出逢い、それを追う。追って、追って、追い求めて、その人生。<書から何が見えるか> 日本文化の頂点、奈良・平安の書の叢林を渉猟し、書とその紙背を透徹せしめて組立てる推論は、日・中の書道史学はもとより、歴史学・国文学・仏教史の分野にもわけ入る。書から見た、文化論・歴史論の数々。