空海論
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「国使帖」―彼日露/茶羅沐五― 宮内庁蔵
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「伝空海書蹟再検討」(『墨美』 276号。墨美社、
1977.12 刊。 A4−66p. 1500 円)
空海の書と伝承される六十三点の書から四点を選び、その真偽を検討したもの。「越州帖」(与越州節度使請内外経書啓)は本書で初めて全文紹介され、真蹟として発表された。
「国使帖」(与本国使請共帰啓)「狸毛筆奉献表」「千字文断簡」も、通説を覆し、真蹟と論証された。
「狸毛筆奉献表」 醍醐寺蔵
3.「伝空海書蹟再検討・破体心経」
「破体心経」 広隆寺蔵
「如」
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「伝空海書蹟再検討・破体心経」」(『墨美』 280号。墨美社、1978.4刊。 A4−66p.1200円)
楷書、行書、草書に隷書を交えた破体書法に、更に梵字の書法を加味した曼荼羅のような書。
接写を多用して肉迫、本書の真貌を活写、通説を覆し、真蹟と論証した画期的な本。般若心経を密教と主張する空海ならではの、密教の心経を書で表した傑作。