飯島太千雄 ≪ 著  書 ≫  

5.『空海大字林』全2巻

 


1983年3月、講談社刊(B5・本冊〔字典〕1394P・別巻〔解説〕244P・39800円)

飯島が、主唱する比較書像学に基づく空海研究用のデータベースとして収集した空海の字60000字より、約40000字を公刊したもの。
新資料を重点的に収集し、比較研究を容易としている。収録書蹟は28点。

通行の字典とは全く品質を異にして、飯島が8×10インチの大型カメラで撮影した写真を、スキャナーで特殊製版している。
このため、空海の書の筆勢から潤渇まで、完全に原本を再現している、世界で最も美しい字典である。
別巻「解説」篇では、比較書像学による空海の書の全体像をとらえ、研究篇で「仁王経疏」と「金剛童子法」の個別研究を行なっている。

撮影/飯島太千雄
制作/書玄