7.「空海書 宝厳寺本請来目録」
「請来目録」 宝厳寺蔵

「龍」
「空海書 宝厳寺本請来目録」(『墨美』 293号。墨美社、1979・8 刊。A4−146p.  3000円)
この「請来目録」については空海の真筆でないという説が通説となっていたが、主唱する比較書像学を駆使して真蹟と論証したもの。「請来目録」が拡大写真を含め、全文精印された初の本でもある。


8.『弘法大師書蹟大成――空海の書』

「風信帖」―空海―  東寺蔵
「真書千字文」 陽明文庫蔵

「折」
『弘法大師書蹟大成――空海の書』(全5巻・別巻3。東京美術、1979・6刊。本冊・B4線装本・総計518p. 別巻・B5版上製本・総計818p. 148,000円)
大戦後、二回出版された空海の書蹟全集の一つ。編集の中枢は、駒井鵞静・飯島太千雄によって行われ、全・五百十八葉の写真の約半分は飯島が撮影したものによっている。担当解説――「越州帖」「千字文断簡」「破体心経」「篆隷万象名義」「飛白十如是」−<著書一覧>参照