飯島太千雄 ≪ 著  書 ≫  

18.『王朝の紙』

1994年11月、毎日新聞社刊(A5、248P、口絵16Pカラー、3800円)

飯島は、編集者時代、精巧な古筆の複製を作る必要性から、自ら染色や木版刷りといった料紙工芸技術を修練した。
和紙の特漉の知識、特殊な印刷技術、和本……そうした総てに通じないと高度な複製はできない。また、ことに日本の書の歴史を研究する者は、和紙や料紙についての知識がないと、真贋や年代比定に窮してしまう。
そうした体験と技術を身につけた飯島が、日本と中国の紙の歴史についての考えをまとめた本である。体験的な新知見、独創的な歴史論の本でもある。

制作/書玄