飯島太千雄 ≪ 著  書 ≫  

12.『法名戒名揮毫寶典』(共著)

〔共著者=藤井正雄・岸本磯一〕
1991年8月、東京堂出版刊(B5、1058P、28000円)

法名・戒名は、本人の生前につけるのが正しいあり方で、現在の姿は間違いである。
往時、僧侶は市井の最高の教養人・文化人であり、書の修練にも励んだ。それが、近来とみに怪しくなっている。
書家の立派な葬儀でも、下品な字が位牌に書かれているのがほとんどで、本人が見たらさぞや嘆くことだろう。そんな思いもあって、この企画は誕生した。

各宗の葬送儀礼に精通、多数の著作のある藤井正雄氏が約35000語を選定した。
飯島は、普遍的な写経美として、聖武天皇勅願一切経「仏説七知経」を選定、その書法をもって当代一の写経家・松洲岸本磯一が執筆したものである。
成語・熟語辞典であると共に、そのまま揮毫字典・手本となっている。

編集/書玄