飯島太千雄 ≪ 著  書 ≫  

9.『上田桑鳩臨 祭姪稿』

1988年11月、書玄刊(B4半截変型折帖、72P、8800円)

戦後の前衛書・現代書の旗手であった上田桑鳩は、臨書において天才的な手腕を発揮、臨書を芸術に止揚せしめた最高の書人として過言でない。
その桑鳩が最晩年、漆黒に塗りつぶした折帖に朱書した傑作が数点遺されている。
香川・中原一耀氏宅で本書を披見した飯島は、その空海の書法と顔真卿の書法が混然とした激しい表現力に感動、出版各社に刊行を推めたが叶わず、やむなく自費出版したもの。
全文カラー影印し、朱書を精妙に復元した。好評で、即完売。

撮影/飯島太千雄
制作/書玄